好きな人ができました


「ここって軽音部ある?」
「えっ…うん。ってか、アタシ所属!」


アタシは振り向きざまに答えた。


貴一は顔が整っていた。


金髪でピアスもしてる。

それで、腰パンとかして不良っぽい。


でも…

悪い人じゃなさそう。


「マジ…?悪いけど今日、部室連れてってくんない?オレ、入部希望」
「うん!!」


へー

貴一って音楽得意なんだ。

キーンコーン


「よし、朝学活終了や。号令ー」
「起立、気を付けー礼」


アタシは礼をした瞬間、貴一の方を向いた。