好きな人ができました


うわばきの中からたくさんの画鋲が落ちてきた。

「わーおぅ」


アタシはうわばきの中に残っていた画鋲を床に落として、履いた。

「急がなきゃ!!」


アタシは走った。

この時は、何も感じなかった。

だから、誰にも言わなかった。


でも、その日はずっとおかしかった。


置き勉してた教科書とノートはほぼなくなってるし。

…まあ、すんなよって話だが。


「今日、あーちゃん厄日だね。」

美沙に言われた。

「…うん」


厄日…なのかな?


「亜希」

なくなったペンを探してるところに悠也が来た。