「…え?亜希ってそーゆー奴だったんだ…」

貴一はもろ本気にして顔をしかめる。


「いや!違うから。お兄ちゃん」

アタシは冷静に否定をする。

「ああ…」
「それより亜希!お母さんの手術終わったぞ!成功だ!」

それより、じゃないでしょ!!

まったく…


お兄ちゃんはっ


て…

「え!?本当?」


お母さん…

助かったんだ。


「おー!」
「貴一ごめんっ!先行くね」
「おぅ。サンドイッチ食うぞ」
「うん!どーぞ☆」


アタシは貴一とふざける。


突然、貴一が真剣な顔をした後笑った。

「…よかったな」
「…うん」

アタシも笑った。