ウィーン 「え…」 「あ…」 そこには、貴一がいた。 なんか… さっき会ったばっかなのに。 疲れてる顔してる… 「よく…会うね」 「うん…」 貴一は返事をしながら、エレベーターに乗る。 どーしよ… キスしたし…― 告白したし… あーっ 今になって恥ずかし!! 「どっか悪いの?」 アタシはごまかすように話題を作った。 でも、ちょっと直球すぎ! あわわわわ… 「ううん。オレは平気」 いや… 貴一もそうとうヤバいって。