「あった〜♪」
甘めワンピにジージャン、そしてブーティー。
アタシは急いで着替えて、家を出た。
腕時計を見る。
今、17時30分。
「やばっ!」
約束の場所は駅の近くのクジラ公園。
ギリギリ間に合った。
すでに貴一はいた。
「はあっ…ごめん」
アタシは息を切らして、貴一に謝る。
「そんなに急がなくてもいいのに」
「いや…でも」
アタシは息を整えた。
「で…話なんだけどね」
「うん。」
「…―」
「?」
どうしよ…
頭が真っ白。
「えっと…」
「亜希?」
♪♪〜♪〜〜
すると、貴一のケータイが鳴った。
「あ…ごめん。ちょいメール」
「…うん」
何やってんだアタシ!!
早くしようよアタシ!!

