見事、顔面に命中!
「いっったあー!」
「ふっ…ざまあみさらせー!」
「やったなーこのー」
お兄ちゃんは枕を投げ返してきた。
それをアタシは見事、キャッチ!
「くっ…やるなあ」
「ナメんなよ?」
「では、おぬしにはコレをしんぜよう」
お兄ちゃんはアタシにある物を渡した。
「コレ…」
「亜希、コレ前から欲しいって言ってたろ?」
「うん…」
それは…
ハート柄のピンクの腕時計。
お兄ちゃんと行った近くのデパートで見つけて、ピンク好きのアタシは一目惚れした。
その時、お兄ちゃんにねだったのだ。
本当に、くれるなんて。
「コレやるから、今日も頑張ってこい!」
「うん!!」
アタシは早速、それを着けてみた。