そして…
貴一とは、まともに話せないまま。
約束の日が来てしまった。
朝
「あー…今日、学校休んじゃおっかなー…」
アタシはパジャマのまま、部屋でつぶやいた。
ガチャッ
「そんな事を言うな!亜希よ!!お兄ちゃんは亜希をそんな子に育てた覚えはないっ」
お兄ちゃんがいきなり、部屋に入って来た。
「育てられてないし!てか、勝手に妹の部屋入んな!このムッツリ助平がっ」
「むむー!?オレは断じてムッツリ助平ではない!オープン助平だ☆」
ポーズを決める、お兄ちゃん。
「最っ低ー!!」
バフッ
そんなお兄ちゃん目掛けて、アタシは枕を投げた。