昼休み


アタシはいつもと同じように屋上で1人で弁当を食べていた。


今日はお兄ちゃんが作った。

お母さんは忙しいので、毎朝交互にアタシとお兄ちゃんで弁当を作っている。


「ん!この卵焼きおいしーっ♪」


ギイッ…


誰か来た。


アタシは扉の方を見た。

「貴一!」
「よお」
「なんでここに?」
「んー?光合成」
「こ、光合成って…―」

植物か!!


「ここ、いーね」
「でしょ?穴場だよ♪」
「うん。あ、そーだ。これ」


貴一はアタシに1枚のチケットを差し出した。