アタシと貴一は立ち上がり、2音にあったシンセとギターを出した。


「亜希、ギター頼む。オレはなんとか、シンセは音で覚えてるから」
「流石」
「じゃ、いくよ」
「うん」


アタシと貴一は歌い出した。


美沙と先生はア然としている。


歌い終わると…

パチパチパチーッ


拍手された。


アタシたちはシンセとギターを片付けた。


「す、凄いですね。じゃあみんな各自練習!」


高久保先生は準備室に去って行った。

美沙はグランドピアノを閉じずに、ボーッとしている。


そんな感じで授業は終わった。