「…何『あーちゃん』て」
少しして、貴一が言った。
「うーん。アタシもよく分かんない。あんまり、嬉しくないし」
「だな」
そして、2音についた。
「今日何やんだろねー」
「なー」
席についてから、貴一と話していた。
キーンコーン
ガラッ
「はーい。みなさんおそろいですかー?」
音楽担当の高久保先生だ。
カツカツ
相変わらずヒール高っ!
「起立ー気をつけー礼ー」
「「よろしくお願いします」」
みんな席につく。
「じゃあ、今日はみなさんがリクエストした歌を練習したいと思います。誰かリクエストある人ー」
「はい!」
すると、真っ先に美沙が手を挙げた。
何故…

