「ムリ。」
「…へ!?」
「オレ、嫌い。あーゆーの。」
「ああ…そう」
「それより、次って何?」
それよりて…
「音楽だよ」
「マジ?ラッキー」
そして、貴一はロッカーに教科書を取りに行った。
アタシは…
ニヤけてしまった。
だって
アタシにはすんなりメアドを教えてくれたから。
でも…
貴一って他の男とは違うなー。
見る目あるし。
美沙のあの男たらしっぷりをすぐ見抜ける奴なんて、なかなかいないよ!
「亜希。今日、音楽どこ?」
「えっ!?…ああ!2音だよっ」
「場所分かんねぇ…」
「一緒行こっ」
「おう、サンキュ」

