「んー…いい機会だし、バラードとかやってみない?」
「バラードかあ…そしたらドラムどーすんの?」

貴一は亮を見る。


確かに、

バラードにドラムはないよね。


「オレは出来る子チャンだから大丈夫☆」

…そっすか。


アタシは少し考えた。


「これとか、どう?」

アタシはケータイをブレザーのポケットから出し、曲を流す。


♪♪〜〜♪〜〜


「あ、オレそれ知ってる」
「オレも」

2人は知っているようだった。