「じゃー。現ベースに変わって、明日は貴一に頼むか!」

亮が言う。

「お願いね、貴一♪」

アタシも貴一に言う。


「了解」
「じゃあ、チーム名考え直さなきゃな!」
「そだね。ベース変わったしね」
「…クラフト」
「「へ!?」」


貴一の突然の発言にアタシと亮はハモった。


貴一はホワイトボードに字を書いた。


《K…貴一 R…亮 A…亜希 →KRAft(クラフト)》


「…成程。流石だな貴一!!」
「どーも」
「クラフト…いいね!」


これが、バンド『KRAft』の原点。