「しょうがないから、これやってこい。」

教師が生徒に、大量のプリントを差し出す。

「えーやだよ、せんせー。あたし、物理わかんないもん。」

「あほ、わかんないから、勉強しなきゃいけないんだろ。」

「えー。」

頭をかく生徒。

「あと、なんだ、数学か。あ、じゃあ補習してもらえ。」

「やだやだやだやだ!早く家帰れなくなるじゃん!」

「そうだな、帰らない方がいいな。どうせお前、家帰ったら寝てばっかなんだろ。」

「違うよー。昨日も徹夜でゲームしてたから、眠くて眠くて。」

「あほ!お前、本当に受験生か!
 ってことで、桂木先生、こいつに補習頼みますわー。」