「ちょっとー、こんな時間に呼び出し?」
文句を言いながらも、近くの公園にきてくれた莉奈。
「ははっ。莉奈とキャッチボールしたくなったんだよ」
「……何それ。キャッチボールぐらい誰かしてくれるでしょ?」
それはそうなんだけど。
何て言うか……
「莉奈がよかった」
理由を聞かれても、よく分かんないんだけどね。
「ま、まーた調子いいこと言っちゃって」
「えー?本心だよ?」
「分かった分かった。じゃあいくよー?」
そう言ってボールを投げてくる。
「うわ…」
すごいいい球。
何者…?
しかも俺がちょっと強めに投げても、普通に捕られる。
ははっ、たくましいなー。


