「励のピッチングの音、明日は聞かせろよ?」


それだけ言って去って行ってしまった。

……相変わらずクール。


でも今のって……

俺のピッチングの音が聞きたいってこと?


勘違いじゃないよね…?


少しは認められてんのかな。


ははっ。

俺にはどうせ野球しかないんだ。


突っ走るしかない。

……そういうことかな?




んー…。

やっぱりまだ投げたい。


でも、本気で投げるのはちょっとな…。


大野さんには悪いし。

一輝相手だと、手加減許してもらえなさそうだし。


誰かいないかな…。


「あ…っ」


ピッタリの人がいるじゃんか♪