わかるのは、サクラ色のペンで書いたということだけ。 「「「北校サイコー!」」」 どこからか、誰かのそんな叫びが聞こえた。 春は、別れの季節。 だから、あまり好きになれない。 ガランとした教室。 私は動くことも、喋ることもできない、 ただの机── end