加藤誠が床に倒れた。



飯野翼が駆け寄り、抱き上げる。

「おい!おい!誠!」

加藤誠の頭から大量の血が流れる。

「目、開けろよ!おい!」


飯野翼の顔はどんどん青ざめていく。

「こんな、こんなことになるなんて…思わなかったんだよ!!!!」


涙がこぼれる。


「ごめんな!俺、おまえがうらやましかったんだよ。ずっと好きだった舞と付き合ったおまえが…。


ごめん…。




ごめん…。」





飯野翼の腕も顔も足も体もすべてが






真っ赤にそまっていった。