いつもと変わらない朝が来る。

違うのは私だけかも知れない。

なかなか起きて来ない杉本を起こさずに、そっと家を出た。

ほんの少し積もった雪は日射しを浴びて溶けだしている。

ゆっくりと歩きながら向かった先は荻野家。