「さくらちゃん、まだ熱下がってないんだから…」

優しい笑顔に、朝方の事が鮮明に思い起こされ

「あの…ここって」

ゆっくりと瞬きをして

「ここは病院の裏手にある、俺んち!さくらちゃんへの面会者がくる前に勝手に動かせてもらっちゃったけど…」

ゆっくりと私の髪を撫でる様に触れながら、また微笑んだ。

「今日が冬休みで良かった」

ベッドに入った私に言葉を掛けて

「着替え用意させるから、ちょっとまっててね」