王子様とお姫様の秘密の決断

けれど、父は兄が前に家に来た時、荻野の名前を聞いても、知っているとは思えない接し方だったのに…

「あの…何かあったんですか?」

私の言葉で、本題に入っていった。

この後知る事になるとんでもない事実が何なのか知る良しも無く…





「さくら」

父が私の名前を改まって言う。

「何?」