「こんな時間に、何かあったんですか?」

外は雪がうっすらとつもりはじめていた。


隣に座った先輩の納得のいかない顔。

私は先輩の顔を見て、話の内容こそ分からないけれど、不安な気持ちになっていった。

私の前ではいつも笑顔で振る舞ってくれる先輩が…

何があったんだろう…

私は何も聞けないまま、車は荻野家へと到着した。