「それだけか?」

軽く頷くと、あっくんは素早くあたしから離れた。


いつもいつも、あっくんはこれしかしない。あっくんにとってあたしはそういう存在なんだ。

思うだけでも…悲しくなる。



別に、あっくんがスキとかじゃない。ただ…悲しく、寂しくなるだけ。


あっくんに彼女が居るのも知ってる。




小さい頃から、あっくんの彼女になろうと思ったこともない。



ただ、あっくんが離れていきそうで怖いから…言わないし聞かない。


…なんで、こんなことするの?って