「なあ田中。俺の知り合いが来るって、美陽のことか?」 「まあね。感謝してよね、妹に聞いて呼んであげたんだから」 あっくんも知らなかったみたいで、「そうか」と言ったきり黙ってしまった。 「みっちゃん、部屋行こう?」 「あ、うん」 はーちゃんの後ろについて行き、部屋に案内された。 「ここが、みっちゃんの部屋。横が陽先輩の部屋だからね」 「はーちゃんは?」 「あたしはこの部屋の3つ向こうの部屋。何かあったら呼んでね」 はーちゃんが出て行って、広い部屋に一人残された。