「今日さ、晩ご飯食っていくだろ?」
「うん。」
「そっか」
…話が続かない。単刀直入に言うのもあれだから、わざわざ遠回しに聞いてるつもりが、逆に空回りしてしまった。
「で、何の用事?用事ないんなら、あたしおばさんのとこ行きたいんだけど。」
ついに本題を出す状況になってしまった。
「…なんでさ、お前…美優と居たんだよ。今日、大学の近く通っただろ。」
美優という言葉に敏感に反応した。やっぱなんかあったな…。
「なんかあったんだろ?…言えよ。美優にはオレから言うから。」
「あっくんには関係ないでしょ。あたしが好きで美優さんと一緒に居るの。他に何もないから。」