---朝。肌寒く感じて目が覚めた。 「おはよ~!やっと起きたねっ」 「あ………?」 低血圧のオレは寝起きに機嫌が悪い。美陽かと思い、重たい体を起こして声がするほうに振り返る。 な…んで、アイツが……。 「蓮池くんの部屋汚いな~。私が掃除してあげたからね!」 オレの部屋にいたのは、美陽じゃない……彼女の、竹永美優だった。 「なんでここに居るわけ?」 わざと冷たく言う。寝起きっていうのもそうだけど、コイツの意味のわからない行動に腹がたった。