「だって、橘さんに逢うと…みっちゃん困るじゃない?」


あ…そうだった。

美陽の父さんはオレ達が美陽に関わることを極端に嫌うんだ。なんでか知らねーけど。


前にオレん家に遊びに来てた時、それがバレてほっぺた叩かれてたし。



「…わかったよ。オレから電話しとくよ」



そんなこんなで携帯を開くと、eメールの受信数が10件を超えていた。背筋がゾッとする。


…また、あいつか。



メールボックスは開かず、そのまま電話をかけた。