「なぁ未来、今日どっか寄って帰らないか?」


「うん…いいよ、どこ行く?」



ほんとにあたしは幸せものだ

秀平はこんなあたしを許してくれた上に、隼人とも普通に接していた


あたしには、絶対無理だ…



「じゃあさあ、俺未来の家に行きたい」


「えっ?あたしの家?」



「おぅ!隼人ばっかずりーもん」


秀平…

やっぱり少しは焼きもちを焼いていたんだね…


かわいい


「仕方ないなあ」


「じゃあ行くか」



あたしの彼氏が秀平でよかった


今改めてそう思った



だって、今あたしすごく幸せだもん


あたしの家に向かう途中も、あたしたちはずっと手をつないでいた


ガチャ

「おじゃまします」

「秀平、今家には誰もいないよー」


「いやっでも一応さあ…」


今日の秀平、ほんとになんかかわいい


思いっきり抱きしめてあげたい…



そう思っていたあたしの肩が急に重くなった…


「秀平…?」

「もうちょっとこのままでいさせて…」


「うん…」


あたしは秀平の腰へと手をまわした



どれくらいこのままでいただろうか…

秀平が口を開いた


「俺の傍から離れないでな…」


「うん…」


バッ


「よしっじゃあ未来の部屋に行こうっ」


「うわっびっくりしたーいきなり大きな声出さないでよ」


「ごめんごめん」


さっきの秀平は顔はよく見えなかったけど、なぜかとても悲しそうだった…