「あっ未来じゃんっ!相変わらずラブラブだな」


この声は…

あたしが一番見られたくない人


「隼人…」


そう、一番見られたくない人とは隼人のこと

だって、あたしたちがいちゃいちゃしているところを見ると、
隼人はいつもせつなそうな顔をしている


あたしはそんな隼人を見るのがいやだった

だから見られたくなかった



「うるせーよ、隼人も羨ましかったら早く彼女見つけろよ」


「秀平、お前もまぁせいぜいがんばれよ」



「おぅ!未来に手出したらたとえ隼人であろうと、ぜってー許さないからな」



「お手柔らかにお願いします。ハハ」


あたしはなぜか顔を上げることが出来なかった


「未来っ帰るぞ!じゃあな、隼人」

「うっうん…帰ろうか」