ガラガラ

「あっ未来ー
話長すぎだよ。朝からほんと見せ付けてくれるよねー」


「エヘヘ」


「あっまた森田君来てるよ
もう未来が恋しくなったのかなー」


「もうあおい、うるさいよー」


開いたドアのほうを見ると


「よっ」

ほんとに秀平だった


「どうしたの?」


「今日…一緒に帰らないか?」


「うんっ!いいよ」


「じゃあ、放課後迎えに来るな」

こういうのって…幸せっていうのかな


そう考えるとあたしの顔は見る見るニヤついていった



これで、よかったんだよ

これで…



あたしはそう自分自身に言い聞かせた


「あっつーい」

またあおいか?
なんて思いながら後ろを振り向くと、あたしの前の席の秋葉だった


秋葉とは、入学式に知り合ってからずっと仲がいいんだ


そして、秋葉と同じ…入学式に知り合って友達になった…



「あたしも彼氏に会いたくなって来たっ」


隣の席のなな


見た目はちょっと怖いけど、すごくいい子なんだ


あたしはこの3人の前でなら、素直な自分でいられるんだ