ｼﾞﾘﾘﾘﾘ－

「うぅーん…」

なんて目覚めの悪い朝なんだろ


ついに、今日という日が来てしまった


怖いな…


外はあたしの気持ちを表しているかのように、大雨が降っていた


じめじめとした空気

そんな空気はあたしをよりいっそう暗くさせた



重い足取りのまま、あたしはリビングへと向かった


「おはよ…はぁ…」


「未来ー朝からそんな大きな溜め息つくと、幸せにげるよー」


「あっ花梨姉ちゃん…おはよ」


花梨姉ちゃんとは、星野家の次女

そして…雪菜姉ちゃんとは大違いでまだまだ子供っぽい、高校２年生



「未来ー早くご飯食べて
お母さん仕事間に合わない」

あたしの家にはお父さんなんていない


いわゆる離婚ってやつだ


それにしても朝から
未来未来うるさいなあ


「あっ未来ー」

はぁ……まただ

「もうなにっ！お母さん」


「そんな怒んなくても…
お母さん、今日帰るの遅くなるから、ご飯適当に食べといてね」

「はいはい…」

こんなのはいつものこと


いつもと違うのはあたしだけだ