ヨクと呼ばれるその人とあたしの距離がだんだんなくなっていく。



普通はベットの横にいればいいものの、顔を近づけてくるからあたしとその人の距離は10cmくらい



誰かが背中を押してしまったりしたらキスしてしまいそうだ。



…それにしても
綺麗な顔してるなー…



ポーッとひたすら見つめていると、その人はプッと笑いを零した。



ヨ「…お前、可愛いーな」



…………へ?!



あたしにそんな爆弾発言を投げたその人は豪快に笑いながら、あたしの頭を撫で回す。



リ「え?う、わぁ…」



な、なんなの?!ここにいる人たちは頭を撫でるのが好きなの?!



柄にもなく染まるあたしの頬。そんな様子のあたしを見てヨクは満足そうに笑った。



ヨ「俺さ、君に聞きたいことあるんだよ、不思議さん。まず名前は?空飛べんの?飛べないの?羽あるの?てかどこから来たの?あと君さ…」



ゴッ!!



ヨ「痛ってぇ?!……んだよ、ガリュウ!」



急な質問攻めに目が点になっていたあたし。そんな状況から突如ヨクの頭にふってきたのは相当ご立腹のガリュウの拳だった。



ヨクは殴られた部分を両手で抑えながら、ガリュウを睨んでいる。