海の果てに-君は海賊-




眠ってるリウの為にも、比較的ドアをゆっくりと開けた。



そこには、本を読んでるフィンと眠るリウ。



そして…リウのベッドに顔を埋めて眠るヨクの姿があった。ちゃっかり、リウの手なんか握ってる。



………なんなんだ、この微笑ましい図は。



フィ「ガリュウ、何しに来たのよ。ヨクもリウも寝てるよ?」



ガ「見りゃあ…わかる」



フィンの言葉に適当に返事して、俺はリウが眠るベッドの横に腰掛けた。



苦しそうな寝顔を見せるリウ。夢見が悪いんだろうか。



そんなリウの頬に優しく触れる。



すると、俺の冷たい手が心地よいのか少し表情が和らいだ。



それに心が温かくなるのを感じながら、額に浮かぶ汗をソッと拭う。



ヨ「ん………?」



ヨクが起きたようだ。
半開きの目で俺を見てきた。