ポツーンと外で立ち尽くす俺。
頭のなかはヨクとリウで埋まっている。
リウの母親が…この世界にいて…
ヨクがリウを好きで…
ガ「あー、訳わかんね」
自分で言うのも悲しいが俺の脳みそは空も同然なんだ。
難しいことは受け付けねぇ。
(恋路邪魔しないであげてよ)
そんなロクの言葉が思い浮かんだ。
ガ「…ハッ、ヤダね」
誰があんな餓鬼にリウを譲るかってんだ。
ヨクとリウがいちゃついてるとこ見るのなんて、まっぴらごめんだな。
そんな子供じみた考えを胸に、俺は歩き出す。
向かう場所は…勿論、アイツが眠る部屋。
ヨクにいい想いなんかさせねぇよ。
子供っぽいなんてのも、重々承知だ。

