海の果てに-君は海賊-




怒ってる…
これは怒ってんぞ…



ロクの横にヨクとフィン、おまけにあのジムまでがいるのだから、俺らを探していたのだろう。



ガ「あ、はは…あはは」



ロ「笑って誤魔化さないでよ」



あはは、とひきつり笑いをする俺にピシャリと容赦なく言うロク。



ロ「リウを誘ったのもガリュウでしょ?子供じゃないんだし…なんで我慢できないのかな?」



………返す言葉がねぇ



それと、その不気味な笑いを向けるのは止めてくれ…
視線で殺されちまいそうだ。



ガ「…悪かったよ」



観念してそう俺は言った
ロクはまだ不服そうな顔をしていたけど。



俺は半ば強制的に船へと踏み入れ、リウとフィンの部屋へと足を進める。



ヨ「ガリュウ!」



ガ「あ?」



歩み進める足を止めた。
コイツが足止めするように俺の前に現れたから。



ガ「…んだよ、ヨク」



ヨ「…が運ぶ」



ガ「あぁ?」



ヨ「俺が…リウを運ぶ!」



…………は?