海の果てに-君は海賊-

-ガリュウ-



母を思って泣き続けるコイツが…



やけに悲しく俺の目に映る。



涙を拭うこともせず、感情を吐き出すかのように泣くコイツに……



心が渦を巻いた。



ガ「知らねぇぞ…んな事実」



無意識に呟いてしまった言葉。リウと俺は会って間もないし話してくれなくて当然だ。



…けど、こんな…
子供みてぇに喚くほどなんだから…相当辛かったんだろ…?



そんなコイツの哀しみに気づけなかった俺。俺に頼ってくれなかったコイツ。



胸がムカムカと疼いてきやがる。



前に1度、リウと親の話をしたことがあった。
それでも、コイツは…俺のくだらない話に始終笑っていた。



それが、作り笑いだということも薄々気づいてたくせに、対して気にも止めなかった過去の自分に腹が立つ。