海の果てに-君は海賊-




…………でも、違った。



お母さんはあたしを棄てていなくなった訳ではない。



そんな事実に嬉しさが混じって…あたしはよくわからない感情のままとめどなく涙を流し続ける。



リ「お、か…さん……会いたいよ……ッ」



あの……日からどれだけお母さんと一緒にいる自分を描いたのだろう。



そのたびに何度自分を責めただろう……



頭のなかには母を想って責めてきた自分ばかり浮かんでくる。



…………少し、



ほんの少しだけ…



そんな過去の自分が報われた気がした。



リ「…おかあ、さん……」



貴方は…



あたしを………



覚えてますか………?






そのまま、あたしは静かに目を閉じた……