海の果てに-君は海賊-




お婆ちゃんの肩を掴み軽く揺さぶるようにあたしは問い続けた。



リ「お願い…お願い…」



オ「お、落ち着きなさい!リウさん、落ち着きなさい!」



腰が抜ける。ガクンと重力に従うように身体が沈んでいった。



ガ「リウ、落ち着け!」



膝が地面につく寸前、あたしの身体は誰かによって支えられる。



誰か、とは、考える間もなくガリュウなのだが。



リ「…会いたい……」



そう、無意識に呟いた。



…………本当は、



いつも強がってた。



寂しいくせに、



平気!と強がって



羨ましいくせに、



別に?なんて強がって



母に会いたいと思う自分が疎ましくて…いつしか母は自分を棄てたと思い込むようになった。