海の果てに-君は海賊-









日が暮れた頃、一隻の船はある小さな島に、着いた。



予定よりも3時間遅れでついた島は、辺りが一面緑で、月明かりに照らされてとても幻想的。



上陸する気満々の、あたし、ガリュウ、ヨク。



いざ、船から飛び出そうとするとすかさずロクに頭を叩かれる。



ガ「…んだよ、ロク!」



ロ「こんな時間に上陸するなんて、駄目。明日にしよう」



それは、上陸を楽しみにしていたあたしには鬼のような言葉だ。



リ「そ、そんな…」



あぁ…と、がっくりうなだれるあたしにフィンは、肩に手をポンッと置いて励ましてくれている。



ヨクなんか、言葉も出ない様子。ポカーンと固まっていた。



ガ「いいじゃねぇかッ」



ロ「駄目ったら、駄目」



そう、言い争う2人。



内心、ガリュウを応援しているあたしは諦め悪いのかもしれない。