海の果てに-君は海賊-




あたしから視線を逸らしてまたふて寝するガリュウ。



リ「…ガリュウ?」



ガ「………………」



え、無視?
そこ、無視?



リ「ガリュウってばー」



ガ「…………」



…無視だよ。
コイツ、あたしのこと無視してるぞ



あたしの呼びかけに一切反応せずガリュウはシカトを決め込んでいる。



身体を揺さぶったりしてみても、ガリュウがあたしに応じることはなかった。


それに反抗するように、ガリュウの顔をのぞき込むと、ガリュウは慌ててあたしから顔を逸らす。



てか、反対方向に寝返りやがった。



リ「…このやろっ」



あたしが負けじとまたガリュウの顔をのぞき込むと、ガリュウもあたしと反対方向に寝返る。



…あ。



リ「ねぇ、ガリュウ…」



あたしに背を向けながら寝そべるガリュウ。



…赤くなっている耳。