そんなあたしの疑問を読みとったかのように、ガリュウが口角を微妙に上げながら…こう、言う。



ガ「ここは名も無き海。海賊たちの海だ」



…かい、ぞく……?!



リ「か、か、かか……海賊ぅッ?!」



そんなあたしの叫び声が船中に響き渡った。



ガ「…うるせぇぞ」



リ「……じゃあ、ガリュウは…」



ワナワナと震えるあたしに、ガリュウはニィッと笑い…言い放つ。



ガ「あぁ、海賊だ。この船の船長をやってんだ」



ヨ「俺も海賊。一応…戦闘員でーす!」



急に露わになった事実。あたしはただ口を魚のようにパクパクさせることしかできなかった。



…これで、決まりだ。



あたしはトリップしたのだ。



地球とは…違う、別の世界に…