きっかけは…階段から落ちたこと。



確か…あたしは友達と遊んでいた途中に歩道橋でふざけ合っていて。



…すこし、悪ふざけがすぎたんだ。それであたしは足を踏み外してそのまま…



最初は階段に身体が打ちつけられる感触をリアルに感じていたのに気づけばあるのは、風のやけに大きい音と…身体が落下していく、あの…感じだけだった。



それで…目を開いてみれば空と海が視界いっぱいに広がって、



その次になにかに思いっきり落ちて…



気がつけばこのベットに寝ていた。



あたしがここで目覚めるまでの経緯を包み隠さず話し終え、様子を伺うように2人を見ると2人は眉をひそめ、なにかを考え込むような顔をしている。



リ「い、以上!です…」



顎に手を当て、考え込むガリュウに、



両手で頭を掻きながら今にも、爆発してしまいそうな勢いのヨク。考えすぎて思考がショートしたのだろうか。



ガ「…リウ。お前はここと、お前が階段から落ちる前の所で…どう思うんだ?…違いとかな」



やけに真剣な表情で聞いてくるガリュウ。自然にあたしも身が引き締まってしまう。



リ「…え、えと…なんていうか…まず、あたしは海になんていなかった。…そこがおかしいと思う」



率直な意見述べると、ガリュウは「他には」なんて違う意見を要求してきた。



それにさっき同様、頭をフル回転させる。