海の果てに-君は海賊-




ガ「さて…リウ」



あれからしばらくたって、夕日が沈みかけた頃ガリュウが口を開く。



あれからヨクとガリュウはずっとあたしの傍にいてくれた。



何度かあたしがいるこの部屋に他の海賊が訪れたが、頑なとして、ヨクとガリュウはこの部屋には通さず追いやったりもしていたが。



気を使わなくて良いって何度も言ったがその意見は受けいられず、気づけば夕日に部屋が照らされている。



そしてガリュウが口を開いたわけだ。



リ「ん?なに?」



ガ「…落ち着いたか?」



リ「…ん。…だいぶ落ち着いたよ?」



ガリュウはあたしに気を使っているのか、やけに優しく言う。



…もう気にしなくて、いいのに。



ガ「じゃあよ。そろそろ話せ。お前がここに来るまでの定義を」



リ「…わかった」



大きい深呼吸を一回するとあたしは思い出すため頭をフル回転させた。