ヨ「…心細かったよな…その…なんつーか……急にがっついたりして、悪かったな。リウ」
ガリュウに頭を撫でられながら涙するあたしに、ヨクはバツが悪そうに頭を掻いていた。
謝りなれていないのだろう。耳が真っ赤だ。
リ「えと…気にしないで、クダサイ…」
耳を真っ赤にして俯くヨク。さすがに放っておけない。
そう声をかけると、ヨクはバッと顔を上げて、表情を一変させた。
パァーッと子供のように はちゃめちゃに笑っている。
ガ「…立ち直りはやすぎだろ」
そんなヨクにあたしの頭を撫でていたガリュウが呆れたように言った。
ヨ「んだよ、ガリュウ。それは俺の長所だぞ。……あ、リウ!俺はヨクだ!ヨクって呼んでくれ」
ガ「ガリュウ。ま、好きなように呼べ。敬語とか気を使う必要はねぇからな」
リ「えと…ヨク、ガリュウ。本当にありがと!」
そう言ったあたしに、ガリュウとヨクは笑い返してくれる。
胸の中の不安が少し、和らいだ気がした。

