それから、私を裏切ったスポンサーの方へも復讐してやろうと思い付いた。

央神の会社は表向きは玩具メーカーだったが、裏では小規模な兵器なんかも扱っていてな。
私の研究の価値はわかっていたはずなのに、自分たちの身に危険が及びそうだとわかった途端、すっぱりと手を切りやがったのだ。

絶対に後悔させてやるとは思っていたが……どうせならもっと大きな事故を起こしてやろうと思って、飛行機を選んだ。
確か、軽く100は死んだかな……大きな会社の代表が2人も死んだというので、炎上する飛行機の映像が何度もワイドショーで流れてな、あれは楽しかった。
あの飛行機に細工をしたのは私だと、何度大声で言いたくなったかわからないが、全て丸焦げで、証拠もなにもなかったからな、やめた。


そういえば、秋山にはその頃2人も子供がいて……そうだ、長男は高城の実の子や央神の娘と同級生で、仲がいいというのを知った。

面白いと思わないか?
犯罪者の子供というのは、それだけで波長が合うのかもしれ