春…。

春風がそよそよとふわふわのあたしの髪を撫でる。

それを掻き分けるかのように耳まで指で髪を運び。

耳に髪をかける…。


今日からあたしは、高校生です…!?

あたしの名前は、
夢城 アリス(15)

「アリスぅ〜。」
と爽やかに手を振っているのは、あたしの幼なじみの。
宇佐美 涼太郎(15)
一見爽やかでカッコイイが。
あたしにとっては、最悪な人…;
それは、宇佐美=うさ
アリス=アリス
アリス&うさぎ=不思議の国のアリス;

こんな感じで小さい時から名前がコンプレックスになっている…;

しかも誕生日も同じ;
10月30日
家は、隣;
親同士が仲良し;

はぁ;

とりあえず返さないと;

「涼太郎ぉ。」
とあたしは、読んだ。
「おはよ^^」
あたしには、何故か可愛い笑顔をくれる…。
こりゃまたカッコイイ///
「おはよぉ涼太郎ぉ^^;」
「じゃあ行こ^^」といい。
私の手を握る。

「ッ///」
やばい///
顔が一気に熱いよ///

「アリス…?顔…赤いよ?熱でもある?」

ピタッ。

涼太郎があたしの額に自分の額をピタッとくっつけた////。

あたし涼太郎のせいで赤くなってるんだけど///;

「熱は、ないみたいだね。」

「ッ///涼太郎の馬鹿///」
とあたしは、言ってスタスタと歩いて行く。

「なんで俺が馬鹿なんだよ!?」
と追いかけてくる涼太郎。涼太郎の顔は、頬を膨らましながらプリプリ怒った顔をしている。
可愛い///。

この顔を見せてくれるのは、あたしくらいだ。