「心ー!おはよー!」

校門を抜けて、見えてきた生徒のかたまりの中から
1人の女の子がこちらに駆け寄ってくる

新山 美里(ニイヤマ ミサト)
私の親友だ


「おー、美里おはよー!どしたの、早いね」

「もー新しいクラスが気になってさあ!早く来ちゃったさ!」

「え?もしかしてもう見た?」

「うん」

「どうよ…?」

「…また1年よろしく心!」

「きゃー!マジで!?」

「マジだよー!3年連続とか奇跡!てゆうか運命?」

「運命だー!美里ー!」

「心ー!」


私達は抱き締め合い、喜びをわかちかった

ああ、なんて好調なスタート
これで卒業まで楽しいことが…


「あ、そういえばあの人もいたよ?」

「へ?」

「あのー、宮瀬くん…だっけ?」

「はい?…宮瀬って…あの、宮瀬渉?」

「うん、そう」

「…嘘でしょー…!!」



…前言撤回

なんだか嫌な予感でいっぱいです…