「お腹、冷たい。ここ」


そう言って、
宙ぶらりんの私の腕を取り自分のお腹の上に当てた。

この積極的な性格がもし私に備わっていたならなんてまた変なことを考えている。


「ここ冷たいの。まだちょっと痛い」


「ここか?」


「うん。そこ」


「こうでいい?」


「うん。気持ちいい」


素肌のお腹は冷たかったが、
引き締まった肉とへそが確認できた。

私はやさしくお腹をいたわるようにして撫でていたが、
いったいいつまで撫でてればいいのだろうと別なことを考えていた。

そりゃそうだろう。

短いジーパンと短いブラウス着てりゃ、
お腹冷えるの当然じゃないか。

横向きに寝そべっているせいで
腰はよりそのくびれ具合をあらわにしていた。

手を滑らせればそこにはブラジャーがありパンティがあった。

私の手の動きには反応せずユキは寝ているのか寝たふりをしているのかわからなかった。

私は左手でお腹をさすりながら右手でユキの頭を撫でていた。