あれから一ヶ月


短いようで長かった…




歩と愛理の記憶も消した



二人は最後まで
それを拒んだ




「お願い刹那…っ!!!
あたし達の記憶を
消さない…っで…
お願い…お願い刹那ぁ…
あたし…刹那の事
忘れたくないっ…」



愛理は崩れ落ちた



たくさん泣いてて
あたしに縋りついた




「俺らは…っ!!
お前だけ一人にしない!
刹那…頼む…
俺らは記憶を…
刹那達との思い出まで
無くしてまで…
幸せになんか
なりたくねぇんだよ!!」




歩はあたしの
肩を必死に掴んだ