キーンコーンカーンコーン♪


チャイムが鳴る。

SHRの始まりのチャイム。


「では…。」

矢田すばるから離れて席につく。
そして、小さくため息を吐く。



「(無理だよ…。)」



今、学校じゃなかったら、泣いてるところだろう。

楽しみだらけだった高校生活が、最初からハプニング続き。

しかも、それは、自分が一番苦手とすることなのだから。



「じゃあ、自己紹介始めましょうかね。まずは、私ね、担任の妻夫木 彩名(ツマブキ アヤナ)女性よ。女性に年を聞くのは失礼だから、言わないわよ〜。」

自分の悩みを考えていて、今まで気にもしてなかったが、担任が女性だったのだ!